ドイツ人デザイナー、コンスタンチン・グルチッチ（Konstantin Grcic）の作品集。2014年3月から9月にかけてドイツの「ヴィトラ・デザイン・ミュージアム（Vitra Design Museum）」で開催された展覧会に伴い刊行された。

作者は、現代を代表するデザイナーの一人である。「Chair_One」（2004年）や「Mayday Lamp」（1999年）など、作者の作品の多くはすでに定番のデザインとして評価されている。氏の過去最大の個展に伴い刊行されたこの作品集は、作者の作品に関する初のカタログレゾネであり、400点を超える家具、製品、展覧会に関する詳細な情報、イメージ、包括的な作品解説を見ることができる。ドイツ人哲学家であるペーター・スローターダイク（Peter Sloterdijk）、アメリカ人社会学家のリチャード・セネット（Richard Sennett）、イタリア人作家、建築家、キュレーターであるパオラ・アントネリ（Paola Antonelli）、アメリカ人デザイナーのジョナサン・オリバーレス（Jonathan Olivares）、イタリア人建築史家であり批評家のマリオ・カルポ（Mario Carpo）、オランダ人美術兼デザイン理論家のルイーズ・ショウウェンバーグ（Louise Schouwenberg）、ベルギー人キュレーターのヤン・ボーレン（Jan Boelen）、ヴィトラ・デザイン・ミュージアムのキュレーターであるジャンナ・リプスキー（Janna Lipsky）、同ミュージアムの館長を務めるマテオ・クリース（Mateo Kries）ら著名人が書き下ろした多数の図版を含むエッセイが添えられている。