WHAT, YOU DON'T KNOW GRAPUS? by Léo Favier
フランス人アーティスト、レオ・ファビエ(Léo Favier)の作品集。1968年5月に勃発した学生運動(5月革命)の直後にパリで形成されたデザインコレクティブ「Grapus(グラピュス)」は、生きることを実験のための場として捉え、公の場での議論を促進するために政治・社会・文化に関する新しい主張をグラフィックデザインで表現した。始めの頃は共産党の地元支部のポスターをデザインしていたが、20年後にはパリのルーブル美術館のコーポレートアイデンティティのデザイナーに選ばれるまでになる。最盛期にはフランス内外から才能溢れる献身的なグラフィックアーティストが多数集まってきたものだったが、1980年代後半には活動も下火になっていった。フランスのGrand Prix National des Arts Graphiquesを受賞した後の1990年に同グループは解散を決断した。そして、映像作家でもある作者は、このグループの元メンバーを探し出すことを決めた。本書に収録された26のインタビューからは、このコレクティブの生き方の中心を占めていた空想社会主義的な仕事の取り組み方と、激しい討論の様子がうかがわれる。
by Grapus , Léo Favier
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