I WENT, I MET, I READ, JOURNAL: 1969. by On Kawara

日本人コンセプチュアルアーティスト、河原温(On Kawara)の作品集。1992年の「アーヘン芸術賞(Kunstpreis Aachen / ドイツ)」受賞を機に同じくドイツの出版社「Walther König」から出版された。作者の1969年の日々の記録である『I Went, I Met, I Read, Journal: 1969』シリーズを複製した稀少なボックス入り4冊セット作品集。

作者は、29,771日、すなわち1932-2014年の間、日常生活の記録(JOURNAL)、言い換えれば自分がどこに行き(WENT)、誰に会い(MET)、何を読んだ(READ)かを芸術活動の中心に据えていた。そして、これらを記録したメモを3冊の別々のバインダーにまとめていった。これらの作品が終了する頃には、『I Met』(1968-79年)と『I Went』(1968-79年)は24冊のバインダーに4,772ページ、『I Read』(1966-95年)は18冊のバインダー、3,272ページにまで達した。作者の日誌『Journal』は1966年から2013年まで全48巻に及ぶ。

本作は、作者がブエノスアイレス、サンパウロ、リオデジャネイロ、ブラジリア、マナウス、パナマシティ、メキシコシティ、そして大部分をニューヨークで過ごした1969年の生活の再現である。

ジャーナリストのクレア・レーマン(Claire Lehmann)は、著書『Artists Who Make Books』で次のように書いている。「これらの本は、あちこちを転々とする河原のライフスタイルを総体的に示している......おそらく、実際に最後まで、あるいは順を追って読まれることを意図したものではないにせよ、これらの百科事典的なコレクションは、規則正しく整然とした習慣の力を強調している。これらは単なる日記ではなく、その土地の地図を入手して複製し、名前をタイプし、新聞記事を注意深く切り抜き、糊付けし、注釈を加えるという作業を、10年以上にわたって毎日毎日続ける必要があった。これらの本は、歩いた距離、出会った友人、消費したニュースなど、なんらかの進歩を示すと同時に、その質感や豊かさにかかわらず、毎日を書記官のような厳密さで等しく扱い、人生における偶然の出会いのすべてをつまらない均一なデータにしてしまうような、ある種の循環性や同一性もまた提示している

※本書はデッドストック書籍のため、経年劣化による変色やダメージがございます。あらかじめご了承ください。

by On Kawara

REGULAR PRICE ¥437,800  (tax incl.)

4 softcover books in a box
1,060 pages in total
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I WENT: 404 pages / I MET: 400 pages / I READ: 208 pages / JOURNAL 1969: 48 pages
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217 x 280 mm
black and white
limited edition of 300 copies
1992

published by WALTHER KÖNIG