DRAWINGS WORK COMES OUT OF WORK by Richard Serra

アメリカ人アーティスト、リチャード・セラ(Richard Serra)の作品集。

本書は2007年に「ニューヨーク近代美術館(The Museum of Modern Art /  MoMA)」で開催された作者の記念碑的な回顧展に伴い刊行された。作者の鋼を用いた彫刻作品は現代芸術において決定的に貢献している作家として認知されている。作者は40年以上にわたり、周囲の環境を導いたり、強制したりするような大規模な作品を制作してきた。これらの巨大な構造物は、周囲の環境に消え入ってしまうというよりはむしろ、そこで対等に機能する作品群である。これらの代表作である彫刻作品と並行して、作者は大量のドローイングの作品群も制作してきた。その特異な物質的性質、また過程を利用した平面に対する表現は、作者の彫刻作品に匹敵する物質の密度や物理的な存在感を示唆する。作者にとってドローイングは、自らの作品の源泉を理解することができる数少ない活動のひとつであり、「世界を把握」することを可能にするものでもある。本書は、作者が過去10年間において制作してきた6つの作品群を大判の図版で紹介している。また、スタジオで制作中の作者を捉えた写真も掲載。加えて、美術史家のジェームス・ローレンス(James Lawrence)が、これまで公開される機会の少なかったこれらのドローイング作品に関するエッセイを寄稿している。

by Richard Serra

REGULAR PRICE ¥8,800  (tax incl.)

hardcover
234 pages
240 x 300 mm
black and white
2008

published by KUNSTHAUS BREGENZ