RICHARD SERRA: 2022 by Richard Serra

アメリカ人アーティスト、リチャード・セラ(Richard Serra)の作品集。近年公開された鍛鋼の彫刻作品や、自身のトレードマークであるペイントスティック(最近ではリトグラフを描画する際に用いるクレヨンを溶かしてレンガ状にしたもの)の技法を用いた新作のドローイングを考察した一冊。

不可解で、印象的で、奔放。リチャード・セラの現在と未来がここにある」ーブルックリン・レイル(The Brooklyn Rail)誌

作者が大きな成功を収めた作品群は、一貫して形と物質の可能性を追求している。作者の鍛造スチールの彫刻は世界中の主要なコレクションに収蔵されており、ドローイングはそれ自体が抽象の「勝利」を表しているのだ。1971年以来、油絵具、ワックス、顔料を組み合わせた黒いペイントスティックを使用した作者のドローイングは、光学的な重量感を強く感じさせる。それはまた、彫刻が持つ物質的な存在感とも非常によく似ている。2022年に公開され、作者にとってこれまでで最大規模の一作となった鍛鋼作品は、重みと大きさの特性を探求するものとなった。

本展示は、作者の巨大な鍛鋼作品やドローイングと、その特有の空間や物体の関係性を見ることを可能とした。本書では、その作品を見事にカタログとして再現し、それを通じて作品をさらに詳細に知る機会が得られる。

by Richard Serra

REGULAR PRICE ¥11,000  (tax incl.)

hardcover
84 pages
241 x 298 mm
color, black and white
2023

published by DAVID ZWIRNER BOOKS