ARTIST | WORK | LISSON
2017年に創立50周年を迎えた「リッソンギャラリー(Lisson Gallery)」の歴史と功績の記録として制作された、アーカイブブック。オランダ人デザイナー、イルマ・ボーム(Irma Boom)によって手掛けられた本書は、マリーナ・アブラモヴィッチ(Marina Abramović)に始まり、アイ・ウェイウェイ(Ai Weiwei)、ジョン・アコマフラ(John Akomfrah)からフレッド・サンドバック(Fred Sandback)、ローレンス・ウィナー(Lawrence Weiner)まで、同ギャラリーに所属してきたアーティスト達をアルファベット順に掲載。1000ページを超えるボリュームとなる同書には、同ギャラリーで行われてきた150名以上のアーティスト達による500以上に及ぶ展覧会記録と共に、この半世紀で重要とされてきた批評家達が寄せたテキストやレビュー、過去出版物からの抜粋などが添えられる形で収録。これらのアーカイブの中には、リチャード・ディーコン(Richard Deacon)によるスケッチやソル・ルウィット(Sol LeWitt)が手書きで残したカタログレイアウト、更にはカール・アンドレ(Carl Andre)の書いたインスタレーションの指示書にダン・グレアム(Dan Graham)の展覧会メモに加え、アーティスト達がギャラリーの創設者、ニコラス・ログズデイル(Nicholas Logsdail)に宛てたポストカードなど、多種多様な資料も収められており、非常に充実したコレクションが詰まった1冊となっている。表紙には、1970年代から同ギャラリーに所属してきたフランス人アーティスト、ダニエル・ビュレン(Daniel Buren)が特別に制作したアートワークが起用されている。