THE SONG OF LOVE by Giorgio de Chirico

イタリア人画家、彫刻家であり、20世紀を代表する巨匠の一人、ジョルジョ・デ・キリコ(Giorgio de Chirico)の作品集。

ゴム手袋と緑のボール、そして歴史的な「ベルヴェデーレのアポロン」像の頭部との思いがけない出逢いが、モダニズムの歴史において最も興味深い絵画の一つである「The Song of Love(愛の歌)」(1914年)を生み出した。作者は、古代の地中海文化に対する自身のノスタルジアとパリの店頭に並ぶ骨董品への強い興味を組み合わせ、第一次世界大戦勃発以前のパリで自身のキャリアを築き上げた。シュルレアリストから愛されたこの不可思議なイメージは、理性と時間の域の外に位置する不穏な非現実の感覚を用い、凡庸なものであるにもかかわらず斬新な描写で表現されている。革新的かつ形而上学的な作者の絵画の良い例である。本書は「MoMA One on One」シリーズの一冊であり、作品に登場する不思議なモチーフの原点、アヴァンギャルド画家や詩人へ及ぼした影響、そして一世紀たった今でもなお、作者が意図した通りに鑑賞者を虜にする能力を、美術史家エミリー・ブラウン(Emily Braun)のエッセイが紐解いている。

EXHIBITION:
デ・キリコ展
会期:2024年4月27日(土) - 8月29日(木)
休館日:月曜日、5月7日(火)、7月9日(火)-16日(火)
※4月29日(月・祝)、5月6日(月・休)、7月8日(月)、8月12日(月・休)は開室
時間: 9:30 - 17:30
※金曜日は20:00まで
開催場所:東京都美術館
詳細

by Giorgio de Chirico

REGULAR PRICE ¥2,750  (tax incl.)

softcover
48 pages
184 x 229 mm
color
2014

published by THE MUSEUM OF MODERN ART (MoMA)