EVERYONE IS AN ARTIST: COSMOPOLITICAL EXERCISES WITH JOSEPH BEUYS by Joseph Beuys
ドイツ人アーティスト、ヨーゼフ・ボイス(Joseph Beuys)の作品集。2021年3月から5月にドュッセルドルフの「ノルトライン・ヴェストファーレン州立美術館(K20 Kunstsammlung)」で開催された展覧会に伴い刊行された。戦後ドイツを代表する芸術家の一人である作者は、ドローイング、パフォーマンスアート、活動家、教育家として知られ、若い世代の芸術家に影響を与え、芸術という概念を広げた。生誕100周年を記念して開催されたこの展覧会は、作者の複雑な作品を再発見し、評価し、批判的に問う機会となった。
本書は、13章から構成されており、映像や写真で紹介される作者のアクションからそのコスモポリタンな思考を垣間見ることができる。作者は、演技し、話し、動く人物として、「全ての人間は芸術家である」といった拡張する芸術の概念の中心的かつ革新的な思考を検証した。作者の目指す普遍的な作法は、社会を根本から復興させることであった。それは今でも芸術・政治論の中でも影響を感じることができる。本展覧会では、現代アーティストや社会の様々な分野を代表する面々が、作者と文化横断的かつ重曹的対話に挑む。これらは、作者のテーゼによるアートがもたらす未来の可能性を、今日の視点から確認し、問い直し、発展させる。
収録アーティスト:
B-タウン・ウォリアーズ、フィリダ・バーロウ、ネリー・ベン・ハヨン=ステパニアン、ファトゥ・ベンスーダ、フマー・バーバ、ディネオ・セシェー・ボパペ、アンジェラ・デイヴィス、ドゥサディ・フントゥラクーン、チャールズ・フォスター、ヌリア・グエル、ドナ・ハラウェイ、ラファエル・ヒレブランド、ジェニー・ホルツァー、 ミシェル・ウエルベック、ミエルレ・ラダーマン・ウケレス、ゾーイ・レオナルド、 ゴシュカ・マキュガ、トゥアン・アンドリュー・グエン、ミルクティー・アライアンス、ウィリアム・ポープ.L、テジャル・シャー、ヴァンダナ・シーヴァ、サンティアゴ・シエラ、パティ・スミス、エドワード・スノウデン、クリストファー・D・ストーン、スザンナ・レーシー、オトリス・グループ、ティク・ナット・ハン、グレタ・トゥーンベリ、マララ・ユスフザイ