MATISSE: THE RED STUDIO by Henri Matisse
フランス人アーティスト、アンリ・マティス(Henri Matisse)の作品集。1911年に制作された作者の「
赤いアトリエ(The Red Studio)」は、近代美術史において最も影響力のある作品の一つとなった。「ニューヨーク近代美術館(MoMA)」で1949年以来展示されてきた本作に描かれているのは、パリ郊外イッシー・レ・ムリノーにある、自身の作品、家具、装飾品溢れるスタジオ。ほとんどの表面を赤で覆うという作者の画期的な決断は、幾世代にも渡る学者とアーティストたちを魅了してきたが、この一作の起源と遍歴について未だ解明されていない点が多い。
作者のスタジオを離れて初めて「赤いアトリエ」に置かれていた作品の数々をまとめて展示した展覧会に伴い刊行された本書。多くの絵画作品が収められた本書は、「デンマーク国立美術館(SMK)」に収蔵されている「赤いアトリエ」の3作品のうちの1つとして有名な「Le Luxe (II)」(1907-08年)から最近発見されたよりマイナーな作品まで、作者の絵画や超苦作品を紐解く。「ニューヨーク近代美術館(MoMA)」のマリー=ジョゼ&ヘンリー・クラビス絵画・彫刻 チーフ・キュレーター(The Marie-Josée and Henry Kravis Chief Curator of Painting and Sculpture)のアン・テムキン(Ann Temkin)と、コペンハーゲンの「デンマーク国立美術館(SMK)」チーフ・キュレーター兼上級研究員のドーテ・オーガセン(Dorthe Aagesen)によるナラティブ・エッセイが、当初の制作依頼から初期の展示と所有歴、そして「ニューヨーク近代美術館(MoMA)」に至るまでの「赤いアトリエ」の軌跡を辿る。画期的な研究と作品の精読により、本書は20世紀美術の金字塔であるこの作品に対する我々の理解を一変させる。
EXHIBITION:
マティス展 Henri Matisse: The Path to Color
会期:2023年4月27日(木)- 8月20日(日)
休館日:月曜日、7月18日(火)※5月1日、7月17日、8月14日を除く
時間: 9:30-17:30
開催場所:東京都美術館 企画展示室
詳細
マティス 自由なフォルム
会期:2024年2月14日(水)- 5月27日(月)
休館日:火曜日 ※4月30日を除く
時間:10:00-18:00
開催場所:国立新美術館 企画展示室 2E
詳細