パフォーマンスとビデオアートの先駆者として知られるアメリカ人アーティスト、ジョーン・ジョナス（Joan Jonas）の作品集。

2024年3月から6月にかけてニューヨークの「ドローイング・センター（THE DRAWING CENTER）」で開催された展覧会「Joan Jonas: Animal, Vegetable, Mineral」に伴い刊行された。

本展は戦後アメリカ美術界において最も重要な実験的作家の一人である作者の紙作品に焦点を当てた初の大規模展覧会である。作者のビデオ、パフォーマンス、彫刻作品は、過去数十年にわたり評論家陣の注目を集め高い評価を得てきたが、今回紹介される膨大なドローイング作品は、その主たる作品群のバックボーンとなっているにも関わらず、これまで深く掘り下げられたことはなかった。本書は作者のキャリアにおいてドローイングが不可欠な存在であることを明白にする。1960年代から現在まで、60年間にわたり描かれてきた2,000点以上のドローイングの中から300点以上のドローイングを抜粋した展示の様子と作品を収録する一冊。