LINA BO BARDI, DRAWINGS by Lina Bo Bardi

ブラジルの歴史において最も重要な建築家の一人であるイタリア人建築家、リナ・ボ・バルディ(Lina Bo Bardi)の作品集。「ミロ美術館(Fundació Joan Miró)」の協力のもと刊行された。

作者は20世紀において最も多作で先見性のある建築家の一人である。ベニート・ムッソリーニ(Benito Mussolini)によるイタリア・ファシスト政権の渦中で育ち、第二次世界大戦後にブラジルに移住、建築とデザインが日常を包容する力を持つことを提唱した。作者の大胆なデザインは、「サンパウロ美術館(São Paulo Museum of Art)」やスポーツ・文化施設「セスキ・ポンペイア(SESC Pompéia)」などのコンクリートとガラスの構造物から、家具やジュエリーまで多岐に渡る。本書は、これまでほとんど公開されてこなかった作者の人生と、作品における最も親密で表現豊かな一片であるドローイングを分析する最初の一冊である。

幼少時に描いた生き生きとした風景画から、建築家として描いた日常的なスケッチ、プライベートの生活を多角的に捉えた想像力に富む絵の数々まで、作者は一生のうちに数千をも超えるドローイングを描いてきた。鮮やかに絵付けされた本書では、リナ・ボ・バルディ研究の第一人者であるゼウレル・リマ(Zeuler Lima)がこれまで世に出ていなかったドローイングを丁寧にセレクトした。作者は鉛筆、水彩、ガッシュ、ボールペン、フェルトペンなどを用い、厚紙、トレーシングペーパー、普通紙や新聞紙に絵を描いた。そうして、シュールな要素を色と楽しい形を見つける眼を駆使しドローイングを生み出した。

本書は、20世紀の最も重要視されるモダニスト・デザインの後ろにある創造的な感性に光を当て、唯一無二の建築家が生み出すデザイン制作の過程を垣間見ることができる。

by Lina Bo Bardi

REGULAR PRICE ¥7,500

hardcover
140 pages
210 x 260 mm
color
2019

published by PRINCETON UNIVERSITY PRESS