MARCEL DUCHAMP: FACSIMILE OF THE 1959 by Marcel Duchamp, Robert Lebel

20世紀の美術に大きな影響を及ぼしたフランス人アーティスト、マルセル・デュシャン(Marcel Duchamp)の作品集。1959年にフランス人美術史家であるロベール・ルベル(Robert Lebel)によって刊行された、デュシャンのカタログ・レゾネの復刻版。

長らく絶版となっていたオリジナル版に、付録としてデュシャンとルベルの協力関係を物語るエッセイやアーカイブ資料、マン・レイによるメモなどが追加。オリジナル版の刊行がいかに「芸術家の、批判的な解釈に対する受容性の大転換」を意味するのか、世に与えてきたその影響力を物語る。フランス語でのデラックス版およびグランドデラックス版、フランス語と英語での通常版が同時発売されて以来、デュシャンを語るに欠かせない存在となった一冊。今回、ルベルの息子であるジャン=ジャック・ルベル(Jean-Jacques Lebel)とマルセル・デュシャン協会の許可のもと「Hauser & Wirth」により英語版として再販された。

本書はデュシャンとルベルの共作であり、ルベルの膨大なテキストと書誌、フランス人作家のH.P.ロシェ(H. P. Roché)、詩人であり作家、シュルレアリストのアンドレ・ブルトン(André Breton)、そしてデュシャン本人による文章なども掲載。ルベルによるデュシャンの分析は今なお新鮮に映る。そこに多様な記録写真や作品図版が加わることで、デュシャンの人生とその周辺を複雑かつ個人的な域にまで入りこませる。

オリジナル版で使用された書体は、デザイン会社「fluid」によって今回デジタルフォントとして再構成され、文字や画像は全く同じ位置にレイアウトされている。ほぼ正確に再現するため、「fluid」は紙媒体の保存修復家や印刷業者とタッグを組み、当時と同じように仕上がる現存の紙を用いて制作している。両作者が意図したように、この時代の読者もまた本書が歴史的な一冊であることを体感するのである。

EXHIBITION:

石橋財団コレクション選 特集コーナー展示 Art in Box ーマルセル・デュシャンの《トランクの箱》とその後
会期:2022年10月25日(火) - 2023年2月5日(日) 月曜休館(1月9日を除く) ※2022年11月4日、12月28日 - 2023年1月3日、1月10日は休館
時間:10:00-18:00
開催場所:公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館 4F展示室
詳細

by Marcel Duchamp , Robert Lebel

REGULAR PRICE ¥19,800  (tax incl.)

hardcover and softcover in a slipcase
252 pages in total
250 x 330 mm
color, black and white
2021

ENGLISH EDITION

published by HAUSER & WIRTH