POLAROIDS by Davide Sorrenti [SECOND EDITION]

イタリア人ファッションフォトグラファー、ダヴィデ・ソレンティ(Davide Sorrenti)の作品集。

2020年に刊行された同書の第二版。1994年から1997年にかけて作者によって撮影されたポラロイド写真を集めた、一目見ればたちまち忘れることのできなくなるような一冊である。1997年にわずか20歳で逝去した作者の最後の四年間、一心不乱に創作された作品群が収録されている。

今日にいたるまで、イギリスの出版社「IDEA」は作者による本を3冊刊行している。回顧的なモノグラフ『ARGUESKE 1994-1997』(2019年から2022年までに第三版刊行、いずれも絶版)、2020年刊の『POLAROIDS』の初版、そしてファッション写真を主とした2022年刊の『MY BEUTYFULL LYFE』と、どれも母親であるフランチェスカ・ソレンティ(Francesca Sorrenti)が編集を手がけている。この作品集やドキュメンタリー映画『See Know Evil』(2018年)、ニューヨークの「Our Beutyfull Lyfe」展(2019年)、そしてソレンティ一家とその友人たちの尽きぬ愛があることで、作者とその作品は現代のカルチャーの最前線に立っている。

作者のアーカイブには、たった3冊に収まりきらないほどはるかに多くの偉大な作品や驚くほど豊かな創造性が溢れている。本作が刊行された時、2020年への完璧な回答に思われた。作者には才能がありすぎたのである。そして今、この本は完璧な贈り物として本書が届けられている。黒布で背表紙を綴じ、粗く切ったエスカボード紙に自画像を貼り込み、そこに収録された写真はあまりに魔法そのもののようで、あるいは、本当に魔法なのかもしれない。

本書のキュレーションと編集は、先述のように母親であるフランチェスカ・ソレンティが担当する。

彼の写真は、1990年代の若者の文化を反映したものです。ラップミュージックに飲み込まれ、スケートボードに乗っている『ギャングスタ』と呼ばれる文化です。彼が亡くなってからおよそ25年が経ちましたが、そのペルソナや作品に対する愛は生き続けています。2020年のロックダウンの時、ポラロイド写真を眺めながら、過ぎ去った人生の思い出にふけっていました。そうした瞬間のコレクションが次の一冊になるべきだと思いました。あまりにも短い時間でこのすべてのポラロイド写真や、写真作品、日記、ファッション作品を生み出した若者である私の息子のアーカイブを世に明かす二冊目の本です。この写真が表しているのは、友人や家族、そして自身を取り巻く世界向けた彼の愛なのです」ー フランチェスカ・ソレンティ

ポラロイド写真の本を作らなければなりませんでした。彼の作品は、急ぐべきものでした。ポラロイド写真は素早く、そしてその結果は即時的です。一瞬のうちにその瞬間を記録するものです。私たちは二十年が経った今、あの頃を振り返っているのです。作者にはその時間しかなかったのですから」ー デイヴィッド・オーウェン(David Owen)、IDEA

by Davide Sorrenti

REGULAR PRICE ¥11,000  (tax incl.)

hardcover
160 pages
160 x 200 mm
color
limited edition of 1,000 copies
2023

SECOND EDITION

published by IDEA