PER STRADA by Guido Guidi [SIGNED]

イタリア・チェゼーナ出身のフォトグラファー、グイド・グイディ(Guido Guidi)の作品集。本書は、1980年から1994年にかけてエミリア街道の風景を撮った写真を収録。ミラノからアドリア海を結ぶこの古代ローマの街道沿いに作者の家もあるという。今日でもポー平原の南端の地域の背骨となっているエミリア街道には、パルマ、レッジョ・エミリア、モデナ、ボローニャ、フォルリ、リミニといった中規模の都市が点在している。8x10インチの大判カメラを構え、歴史が残る街の中心部ではなくむしろ都市と都市の間の「裂け目」にレンズを向けた作品シリーズ。3巻からなる本書では、何世紀にも渡って人々が暮らし、農業や商工業に勤しむ中で形成されていった風景に刻み込まれている様々な印を辿り、魅力あふれる記録にまとめている。エミリア街道をテーマとするこのプロジェクトは、作者の住むチェゼーナの郊外から始まった。このイタリア人アーティストにとって、日常の風景を写真に撮ることは自分の祖国の重要性を認識することであるだけでなく、ステレオタイプ、概念、制約など自分自身をがんじがらめにしているものから自由になることでもあった。

ある時私は、どうしても自分の部屋から飛び出していかなければならないと感じました。ヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)のロードムービー『まわり道』(1975)で、ヴィルヘルムが窓の桟を平手で殴って家を出ていったみたいに。家を出たとしても何を見つけることができるでしょう?一軒の家。入口のドア。ただ私の横を通り過ぎる、もしくは私に何か尋ねてくる女性―」― グイド・グイディ

本書内には、作者が編集した ルイジ・ギッリ(Luigi Ghirri)とのコラボレーション作品『DUE FOTOGRAFI PER IL TEATRO BONCI』(1983)にも収録されている作品も含まれ、それらの作品は作者個人だけでなく、1986年に開催されたグループ展「Esplorazioni sulla Via Emilia」など、他のアーティストとの共同プロジェクトとしても継続された。

1970年代と1980年代のイタリアの写真の復活を牽引した写真家
- The Financial Times

思慮深く記述的なアプローチを用いてグイディは過去50年間のイタリアのランドスケープを自然と人工の二つの側面から捉えた豊かな視覚的記録を作りだした。
- Frieze

by Guido Guidi

REGULAR PRICE ¥13,200  (tax incl.)

3 softcover books + 1 booklet in a slipcase
464 pages in total + 32 pages
300 x 240 mm
color, black and white
limited edition of 1,500 copies 
2018

SIGNED BY GUIDO GUIDI

published by MACK