ARCH+ 252: OPEN FOR MAINTENANCE
ドイツ発の建築・都市化に焦点を当てた雑誌「ARCH+」252号。本号のテーマは「OPEN FOR MAINTENANCE」。
「ARCH+」と「SUMMACUMFEMMER BÜRO JULIANE GREB」コレクティブによってキュレーションされ、第18回「ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展(Venice Architecture Biennale)」のドイツ館にて開かれた同名展覧会に伴って刊行された。(「ARCH+」は「これは展覧会ではない。新しい建築文化のための行動フレームワークなのだ。」と述べている)
本プロジェクトは、大きな社会的変化によってのみ成し遂げられないサステナブルな実践というアイデアを土台とする。廃棄や消費、資源の浪費を克服しようと望む建築は、既存の建築物の修繕とメンテナンスも重要視し、そのために必要とされる作業を認識し、その価値をより大きなものとして認めなければならない。保存の基本方針のもとに、すでにあるものの手入れというごくありふれた仕事に、最高の位を与えるべきなのだ。
同雑誌チーム編集のフランツィスカ・ゲディケ(Franziska Gödicke)、キュレーターでありメディアサイエンティスト、同チーム兼編集のクリスティアン・ヒラー(Christian Hiller)、同チーム編集のメリッサ・マケレ(Melissa Makele)、建築家であり同雑誌の編集長であるアイン=リン・ゴー(Anh-Linh Ngo)、建築家であり教授のアンネ・フェマー(Anne Femmer)、建築家であるユリアーネ・グレブ(Juliane Greb)、ペッター・クラッグ(Petter Krag)、フロリアン・スマ(Florian Summa)が編集を手がけた。