ARCH+ 250: THE GREAT REPAIR: POLITICS FOR A SOCIETY OF REPAIR — A READER
ドイツ発の建築・都市化に焦点を当てた雑誌「ARCH+」250号。本号のテーマは「THE GREAT REPAIR: POLITICS FOR A SOCIETY OF REPAIR&mdashA READER」。
消費、浪費、そして骨の髄まで絞り取った資源に基づく経済システムと、成長、発展に重点を置くこの資本主義の時代は、人々と自然を無慈悲に搾取するまでに至ってしまった。その対抗措置として、「THE GREAT REPAIR」プロジェクトはケア、メンテナンス、修繕の実践を中心とするリペア社会という考え方を提唱している。本書は、「ARCH+」、「ベルリン芸術アカデミー(Akademie der Künste)」、「スイス連邦工科大学チューリヒ校建築学科(Department of Architecture, ETH Zurich)」と「ルクセンブルク大学地理学・空間設計学科(Department of Geography and Spatial Planning, University of Luxembourg)」のコラボレーションによって始まった本プロジェクトの理論的な導入である。本書の刊行に続いて「ベルリン芸術アカデミー」にて2023年の秋に展覧会とイベントプログラムが開かれ、それに伴い別途展覧会カタログも刊行。
同雑誌チーム編集のクリスティアン・ヒラー(Christian Hiller)、同じくマルクス・クリーガー(Markus Krieger)とアレックス・ネーマー(Alex Nehmer)、建築家であり同雑誌の編集長であるアイン=リン・ゴー(Anh-Linh Ngo)、建築家でありルクセンブルク大学教授のフロリアン・ヘルトヴェック(Florian Hertweck)、建築家でありスイス連邦工科大学チューリヒ校准教授ミリツァ・トパロヴィチ(Milica Topalović)、建築家でありスイス連邦工科大学チューリヒ校博士課程終了、ルクセンブルク大学博士研究員のマリヤ・マリッチ(Marija Marić)、建築家であり研究者のナズリ・チュメルデム(Nazlı Tümerdem)が編集を手がけた。