L.A. OBJECT & DAVID HAMMONS BODY PRINTS by David Hammons
アメリカ人アーティスト、デイヴィッド・ハモンズ(David Hammons)の作品集。主に、主流のギャラリーや美術館で開かれる歴史の展覧会では蔑ろにされがちでありながらも、アフリカ系アメリカ人公民権運動、ワッツ暴動、そしてこの時代の社会的かつ文化的激変の中で活躍した、1960年代から1970年代のロサンゼルスにおけるアフリカ系アメリカ人や多様な文化背景を持つアーティストたちによる「アサンブラージュ」ムーブメントの歴史的概観を紹介する。
そこには、ハモンズを筆頭に、エド・ベレアル(Ed Bereal)、ウォレス・バーマン(Wallace Berman)、ナサニエル・バスティオン(Nathaniel Bustion)、アロンゾ・デイヴィス(Alonzo Davis)、デール・ブロックマン・デイヴィス(Dale Brockman Davis)、チャールズ・ディクソン(Charles Dickson)、メル・エドワーズ(Mel Edwards)、ダニエル・ラルー・ジョンソン(Daniel La Rue Johnson)、エドワード・キーンホルツ(Ed Kienholz)、ロン・ミヤシロ(Ron Miyashiro)、センガ・ネングディ(Senga Nengudi)ジョン・アウターブリッジ(John Outterbridge)、ノア・プリフォイ(Noah Purifoy)、ジョー・レイ(Joe Ray)、ベッティ・サー(Betye Saar)、ケンジ・シオカワ(Kenzi Shiokava)、ティモシー・ワシントン(Timothy Washington)といったアーティスト陣が含まれる。
本書の核となるのは、ハモンズがロサンゼルス在住時に独自のスタイルで制作したボディ・プリントの作品である。皮肉に富みながら、アフリカ系アメリカ人の経験にまつわる政治的声明が、美術的文脈とともに紹介される。フォトグラファーのブルース・タラモン(Bruce Talamon)とハリー・ドリンクウォーター(Harry Drinkwater)によって提供された図版も収録。