FUTURA PROXIMA CURATED FOR GUCCI

ファッションブランド「Gucci」創設100周年を記念し、ベルギー発の雑誌『A Magazine』がキュレーションした "カレンダー" マガジン。リング製本とミシン加工を組み合わせた全132ページからなる本書は、壁にかけてカレンダーとしても、また雑誌として読んでも楽しめるハイブリッドなエディトリアルデザインが特徴的な1冊に仕上がっている。12か月間に渡って12人のアーティストが自らの思想と技巧を通じて未来を占い、2022年とそれ以降の時の流れを様々な文化的視点から探求している。

カレンダーの言語を視覚的に探求すべくそのデザインを担当したのは、パリに拠点を置くデザインスタジオ「Ohlman Consorti」。カレンダーの各ページには、日付を表す数字が放射状あるいは格子状に配置され、誕生石と誕生花に加え各月の名前が英語、イタリア語、フランス語、ギリシャ語、スペイン語、ロシア語、中国語、チェロキー語、韓国語、アラビア語、ヘブライ語、ヒンディー語の12言語で書かれている。

マニフェスト:
FUTURA PROXIMA」とは未来を垣間見せるもの。いうならば、可能性の地図 - 興味をそそる可能性を問う次元分裂図形的な疑問符である。そのページにおいては、ユートピアとディストピアという2つの極限的な状態が消滅し、その代わりに近くて遠い未来を多面的に探索した12の作品が登場する。美学、建築、文学、生物学、哲学を使って解析した人のかたちの観念的な相互作用を探求しつつ、物理的な現実とデジタルな現実の両方に向けた独創的な構造物からなる非直線的なループを提示している。

JANUARY: エマヌエーレ・コッチャ(Emanuele Coccia / イタリア)
FEBRUARY: サイモン・デニー(Simon Denny / ニュージーランド)
MARCH: ナツコ・ウチノ(Natsuko Uchino / 日本)
APRIL: ベン・エリオット(Ben Elliot / フランス)
MAY: アリス・ポッツ(Alice Potts / イギリス)
JUNE: Aurèce Vettier(フランス)
JULY: ジェレミー・ショー(Jeremy Shaw / カナダ)
AUGUST: ケイティ・パターソン(Katie Paterson / イギリス)
SEPTEMBER: カーライン・ジェイコブストーマス・デ・クレイヴァ(Carlijn Jacobs & Thomas de Kluyver / オランダ、オーストラリア)
OCTOBER: アリア・ディーン(Aria Dean / アメリカ)
NOVEMBER: Manger Manger(フランス)
DECEMBER: Cui Jie(中国)

A Magazine Curated By
A Magazine Curated By』は、毎号ファッションデザイナーをゲストキュレーターとして招き、その世界観を探求するユニークなコンセプトマガジン。編集部とのコラボレーションにより、ゲストキュレーターが革新的である独自のコンテンツを通して、文化的な価値観や美学を表現する。各号では、人々と情熱、物語、感情、好奇心、自然さ、真正性という、デザイナーの理念を讃えている。ベルギー初のファッション雑誌を誇る本誌は、今最も影響を与えているファッションデザイナーの視点を親密に繰り広げられており、国際的に高い評価を得てきた。

記事:デザイナーとともに革新を続ける『A Magazine Curated By』編集長ダン・ソーリーの雑誌作り(THE FASHION POST)

by A MAGAZINE CURATED BY

REGULAR PRICE ¥6,050  (tax incl.)

softcover with ring binding 
132 pages
242 x 297 mm
color, black and white
2021

published by A MAGAZINE CURATED BY