MONUMENTAL MINIMAL by Carl Andre, Dan Flavin, Donald Judd, Sol Lewitt, Robert Mangold, Robert Morris
ドナルド・ジャッド(Donald Judd)、カール・アンドレ(Carl Andre)、ダン・フレイヴィン(Dan Flavin)、ロバート・マンゴールド(Robert Mangold)、ソル・ルウィット(Sol LeWitt)、ロバート・モリス(Robert Morris)など、ミニマリズムを代表するアーティストたちの作品をまとめた作品集。21点の作品を通じ、モニュメント(記念碑)の概念と彼らの流動的な関係性を探求した展覧会に伴い刊行された。
この展覧会の時系列的・概念的なスタート地点となったのが、ロシアの芸術家ウラジーミル・タトリン(Vladimir Tatlin)に捧げたダン・フレイヴィンの「Monument」(1967)である。白い蛍光灯でできた階段状のこの象徴的な作品は、ミニマリズムにおける構成主義の理論の重要性と、典型的なアメリカの芸術とされるミニマリズムが実はヨーロッパにルーツを持っていることを同時に示している。
さらにここでは、ニューヨークのミニマリズムシーンで活躍したアーティストたちの大西洋を越えた交流や影響についても考察されている。例えば、カール・アンドレとロバート・モリスの2人は、コンスタンティン・ブランクーシ(Constantin Brancusi)の作品に影響を受けていたり、ロバート・マンゴールドはピート・モンドリアン(Piet Mondrian)の大ファンだったなど。
キュレーターのフィリップ・ヴェルニュ(Philippe Vergne)によるエッセイに加え、展覧会の全景の見開きページやアーカイブ写真も収録。
EXHIBITION:
カール・アンドレ 彫刻と詩、その間
会期:2024年3月9日(土)- 6月30日(日)
休館日:月曜(ただし4月29日、5月6日は開館)、4月30日(火)、5月7日(火)
時間: 9:30 - 17:00
開催場所:DIC川村記念美術館
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