CALDER/TUTTLE: TENTATIVE by Alexander Calder, Richard Tuttle
アメリカ人アーティスト、アレクサンダー・コールダー(Alexander Calder)と、同じくアメリカ人アーティスト、リチャード・タトル(Richard Tuttle)の作品集。2023年1月から2月にかけてロサンゼルスの「ペース・ギャラリー(PACE GALLERY)」、「デイヴィッド・コルダンスキー・ギャラリー(David Kordansky Gallery)」で「コールダー財団 (Calder Foundation)」とのコラボレーションのもと同時開催された展覧会に伴い刊行された。
本作は、タトルによる新作のドローイングやスカルプチャー作品を通して、作者がモダニスト抽象主義者であるコールダーと交わすダイアログである。長い間、線とスケールにまつわる認識への問いに傾倒してきたタトルは、それを非伝統的な媒体や素材、手法を用いた構図や構成を通して探り、制作に取り組んできた。ここでタトルはインスピレーションと創造性溢れるダイアログを求め、偉大な作家アレクサンダー・コールダーの作品に目を向ける。タトルの構想のもと実現した本展は、一方で1939年のコールダー作品に焦点を当てタトルがセレクトし「ペースギャラリー」に展覧。そこに呼応するように、「デイヴィッド・コルダンスキー・ギャラリー」では、タトル自身による一連のドローイング作品「Calder Corrected」と、壁掛け彫刻作品「Black Light」を展示し、本書で両ギャラリーでの展覧作品を収録している。
タトルによる書き下ろしのテキストと詩、コールダー財団の創設者でありコールダーの孫であるアレクサンダー・S・C・ロウワー(Alexander S.C. Rower)が書いた詩と共に、本書は馴染みのあるお気に入りの作品たちに新鮮な視点を与えてくれる。巻末にはタトルが撮影した折り込みポスター形式のイメージが綴じられている。
EXHIBITION:
カルダー:そよぐ、感じる、日本
会期:2024年5月30日(木)- 9月6日(金)
休館日:6月4日(火)、7月2日(火)、8月6日(火)
時間: 10:00 - 18:00(金/土/祝前日 10:00 - 19:00)
開催場所:麻布台ヒルズ ギャラリー
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