HOMAGE TO THE SQUARE by Josef Albers

ドイツ人アーティスト、ヨゼフ・アルバース(Josef Albers)の作品集。2022年10月から2023年2月にかけてドイツ・ボトロップの「ヨゼフ・アルバース美術館(Josef Albers Museum Quadrat Bottrop)」で開催された展覧会に伴い刊行された。

本書は、作者の画期的とも形容できる絵画シリーズ「
Homage to the Square」を紹介する一冊。本シリーズは、1950年から1976年にこの世を去るまでの四半世紀に渡り制作された、約2,000点の油絵で構成されている。絶え間なく熟考を重ね研究を洗練させていった作者の探求は、簡素化された言語を求めて活動していた多くの若いミニマリストやコンセプチュアルアーティストに影響を与えた。

本書は、作者の繊細な美意識の秘密と、「正方形の意味は何か?」「色彩に対する考え方と素材としての使い方は、この時期においてどのように進化したのか?」といった作品の問いかけを探求する。

紙を用いた観察、アーカイブ資料、また、アルバース愛好家であるアメリカ人キュレーターのマルギット・ローウェル(Margrit Rowell)やアメリカ人アーティストのドナルド・ジャッド(Donald Judd)によるエッセイを収録、作者がヨーロッパとその後のアメリカで受けたさまざまなインスピレーション源に光を当て、豊富な図版を通して作者の芸術と思考が持つ永遠の影響力を示す。

ドイツ人美術史家、ゴットフリート・ベーム(Gottfried Boehm)、フランス人作家、ヴィンセント・ブロッカ(Vincent Broqua)、アメリカ人アーティスト、フリッツ・ホストマン(Fritz Horstman)、ドイツ人アーティスト、ライマー・ヨヒムス(Raimer Jochims)、「ヨゼフ・アルバース美術館(Josef Albers Museum Quadrat Bottrop)」のディレクターであるハインツ・リースブロック(Heinz Liesbrock)、アメリカ人アーティスト、エイミー・ジーン・ポーター(Amy Jean Porter)、アメリカ人美術史家、ジャネット・レデンセック(Jeannette Redensek)による寄稿も収録。

EXHIBITION:

ジョセフ・アルバースの授業 色と素材の実験室
会期:2023年7月29日(土)- 11月5日(日)
休館日:月曜日(ただし9月18日、10月9日は開館)、9月19日(火)、10月10日(火)
時間: 9:30-17:00
開催場所:DIC川村記念美術館 
詳細

by Josef Albers

REGULAR PRICE ¥14,300  (tax incl.)

hardcover
356 pages
220 x 330 mm
color, black and white
2023

published by HATJE CANTZ