IN PRAISE OF SHADOWS by William Kentridge

南アフリカ人アーティスト、ウィリアム・ ケントリッジ (William Kentridge)の作品集。作者の35年間に及ぶ、ジャンルを超越したダイナミックな創作活動を広範囲にわたりまとめた一冊。

作者の創作は木炭画から始まり、映画、彫刻、オペラ、演劇、版画、その他様々なメディアへと拡張し、交わってきた。本書は、「開放」から植民地主義や独裁が切り捨てた「不確実性」、アーティストのスタジオでの制作の原動力、そして生きている限り続いていく変化を通じ、作者が南アフリカと世界の物語を「撹乱」させたことを強調し、テーマごとに時系列順で描く。それはすべて、歴史的な記録の中において抑圧され、沈黙を強いられてきた声に光を当てるためのものなのである。

ロサンゼルスの美術館「THE BROAD」キュレーターであり出版部門のマネージャーも務めるエド・シャド(Ed Schad)によるテキストが作者のスタジオの写真と共に並び、同じく「THE BROAD」の創設者であるジョアン・ヘイラー(Joanne Heyler)が序文を著している。加えてアーティストのアン・マッコイ(Ann McCoy)、小説家のゼークス・ムダ(Zakes Mda)による寄稿、映画編集・音響デザイナーのウォルター・マーチ(Walter Murch)と作者の対談を収録。また、作者本人による未公開レクチャーも掲載されている。

by William Kentridge

REGULAR PRICE ¥11,000  (tax incl.)

hardcover
288 pages
210 x 267 mm
color, black and white
2022

published by DELMONICO BOOKS

published by THE BROAD