ONE AND ONE IS FOUR: THE BAUHAUS PHOTOCOLLAGES OF JOSEF ALBERS by Josef Albers

ドイツ人アーティスト、ヨゼフ・アルバース(Josef Albers)の作品集。作者は、インディペンデントなアーティストであり、そして「バウハウス(Bauhaus)」、「ブラック・マウンテン・カレッジ(Black Mountain College)」、「イェール大学(Yale University)」の教鞭を執る立場として、20世紀のアート界における極めて重要な人物として広く知られている。作者は絵画、ドローイング、プリントを制作する傍ら、家具やタイポグラフィーをもデザインしていた。そんな輝かしいキャリアを持つが、その最も知られていないであろう側面は、実験的な写真作品の扱いである。そのほとんどが死後知られるようになったものであり、1928年から1932年にかけて「バウハウス」で撮った写真を用いた70ほどのフォト・コラージュも含まれる。この作品群は、隣接効果、白・黒・灰色を通した色の探求、手工芸と機械生産の微妙なバランスという、作者が生涯追求し続けてきたテーマを先駆けるものであった。

作者の写真は、「ニューヨーク近代美術館(MoMA)」にて1988年にささやかな展覧会として初めて公開され、その際同美術館がフォト・コラージュ作品2点を購入している。2015年に同館はさらに10点のフォト・コラージュをコレクションに加え、「ジョセフ&アニ・アルバース財団(Josef and Anni Albers Foundation)」外では最もコレクションを有する存在となった。本書は、バウハウスで制作されたフォト・コラージュのそれぞれを再現し、作者の功績の広範さを示す初めての出版物となる。同美術館のキュレーターであるサラ・ハーマンソン・メイスター(Sarah Hermanson Meister)による序文が、作品をモダニズム写真、バウハウスの精神、そして作者自身の活動の文脈に位置付けている。

EXHIBITION:

ジョセフ・アルバースの授業 色と素材の実験室
会期:2023年7月29日(土)- 11月5日(日)
休館日:月曜日(ただし9月18日、10月9日は開館)、9月19日(火)、10月10日(火)
時間: 9:30-17:00
開催場所:DIC川村記念美術館 
詳細

by Josef Albers

REGULAR PRICE ¥8,800  (tax incl.)

hardcover
128 pages
241 x 305 mm
color, black and white
2016

published by THE MUSEUM OF MODERN ART (MoMA)