BAUHAUS. SPRACHROHR DER STUDIERENDEN. ORGAN DER KOSTUFRA / Edition Bauhaus 62 by Stiftung Bauhaus Dessau
「EDITION BAUHAUS」シリーズ第62作。「ドイツ共産党」通称「カー・ペー・デー(KPD)」は大学の場での影響力を強化すべく、1922年にライプツィヒで「Communist Student Fraction (Kostufra)」誌を創刊、1927年には同誌の精神を継ぐ組織が「バウハウス・デッサウ(Bauhaus Dessau)」校で設立され、20人以上の学生が参加した。学生らはへクトグラフ(※註)で印刷された雑誌「bauhaus – sprachrohr der studierenden – organ der kostufra」を発刊し、1930年から1932年までの間に15号を刊行した。誌上で彼らは「カー・ペー・デー」の意見・視点を代弁し、バウハウスや政治・社会で起きた出来事や発展についての論争を発信する立場として展開した。同誌は学生らのネットワークや手紙のやりとりとともに、重要な研究資料として在る。また、本書の出版と並行して、デジタル批評版をベースとし全15号の文脈や解説を加えた「クリティカル・リーダーズ版」も刊行される。
編集は「バウハウス・デッサウ財団(Bauhaus Dessau Foundation)」のヴォルフガング・ソナー(Wolfgang Thöner)とキャロライン・レムケ(Karoline Lemke)が手がける。
※註 19世紀後半に生まれた印刷方式。コンニャク版、ゼラチン版とも呼ばれる平版印刷の一種。数十枚程度の少部数印刷、また陶器などの絵付けに使用され、日本では明治から昭和初期まで小部数の内部文書などに用いられた。
by EDITION BAUHAUS , Stiftung Bauhaus Dessau
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