AUTOBIOGRAPHY N.6 by Jacopo Benassi
イタリアの出版社「TONINI EDITORE」が、毎月一人のアーティストにフィーチャーし発行するシリーズ、『AUTOBIOGRAPHY』の第6号。デザイン、ページ数が統一された中でアーティストたちは自伝的なテーマをテキストあるいはイメージによって表現している。
第6号は、ラ・スペツィアを拠点に活動するイタリア人アーティスト、ヤコポ・べナッシ(Jacopo Benassi)。1980年代後半から、作者はラ・スペツィアのアンダーグラウンドカルチャーによって形成されてきた。長年にわたり、写真に被写界深度やフラッシュを使用しない独特のスタイルを確立し、直接的であり、生々しい写真に到達するために自ら課したスタイル上の制限である。それは、完璧なショットが存在しない、作者が強制的に作り出した行為、または出来事を捉えている。作者の作品群においてセルフポートレートは特別な位置を占めしており、作者のパフォーマティブな道に結びついている。つまり、作者、または他人のパフォーマンスへの試みは常に音楽と結びついており、作者の研究の主題と対象である写真イメージによって常に媒介されている。
各号のアーティストの選定は、コレクターであり「coleção moraes-barbosa」を主催するペドロ・バルボーザ(Pedro Barbosa)、美術史家のアレックス・ベーコン(Alex Bacon)、ギャラリー「Studio Guenzani」を主宰するクラウディオ・グエンザーニ(Claudio Guenzani)、アーティストであり作曲家、タイポグラファーのミシェル・ロンバルデリ(Michele Lombardelli)、作家であり研究者、インドの「コーチ=ムジリス・ビエンナーレ」の発起人でもあるシュウェタル・アシュヴィン・パテル(Shwetal Ashvin Patel)、コレクターであり学者のクリストフ・シファーリー(Christoph Schifferli)、「homonymous publishing house」のディレクター、ヴァレンティノ・トニーニ(Valentino Tonini)が務める。