AUTOBIOGRAPHY N.7 by Claude Closky
イタリアの出版社「TONINI EDITORE」が、毎月一人のアーティストにフィーチャーし発行するシリーズ、『AUTOBIOGRAPHY』の第7号。デザイン、ページ数が統一された中でアーティストたちは自伝的なテーマをテキストあるいはイメージによって表現している。
第7号は、パリを拠点に活動するフランス人アーティスト、クロード・クロスキー(Claude Closky)。作者は、マスメディアや広告戦略をインスピレーション源に、アーティストブック、テキスト作品、映像、ネット・アートなど、様々なメディアを用いて制作している。1999年に「Grand prix des Arts plastiques」を受賞し、2005年にフランス現代美術国際化推進会(ADIAF)が主催する「マルセル・デュシャン賞」を受賞。現代美術雑誌「アートフォーラム」の2003年11月号では、アメリカ人アーティスト、ダイク・ブレア(Dike Blair)が作者の作品について以下のように述べている。
「彼の芸術は、その軽快さとは裏腹に、不条理な遺伝による可能性の深さを感じさせる。それは、オウリポ、フルクサス、サミュエル・ベケット、ジャック・タチ、ダニエル・ビューレン、ウォーホルらのDNAを受け継いでいる。面白く、賢く、優しく過激で、狂いそうなほど曖昧な作品だ。」
各号のアーティストの選定は、コレクターであり「coleção moraes-barbosa」を主催するペドロ・バルボーザ(Pedro Barbosa)、美術史家のアレックス・ベーコン(Alex Bacon)、ギャラリー「Studio Guenzani」を主宰するクラウディオ・グエンザーニ(Claudio Guenzani)、アーティストであり作曲家、タイポグラファーのミシェル・ロンバルデリ(Michele Lombardelli)、作家であり研究者、インドの「コーチ=ムジリス・ビエンナーレ」の発起人でもあるシュウェタル・アシュヴィン・パテル(Shwetal Ashvin Patel)、コレクターであり学者のクリストフ・シファーリー(Christoph Schifferli)、「homonymous publishing house」のディレクター、ヴァレンティノ・トニーニ(Valentino Tonini)が務める。